日本の財政については、以下にもリンクしたとおり、このブログでも何度か取り上げています。今回は、税収増したものをいったい何に使うのか、という検討を政府がしているのですが、財務省は国債の償還以外に何があるのですか、というスタンスなことは間違いありません。それだけの圧倒的な借金体質の国なのです。

しかし、時の政府がその気がないのであれば、財務省は債務を減少させるための別の手を考えるしかありません。考えられるのは、社会保障費の減額です。健康保険もほとんどが赤字です。実際に診療報酬は確実に減少していく見込です。しかし、以下のリンクでも説明させていただいているように、それでは焼け石に水になってしまうほど日本の財政は傷んでいるのです。

あまりいい加減なことしかしなければ、財務省は怒ります。そこで考えられるのはインフレです。しかも、最高潮のインフレです。物価が仮に１００倍になれば、借金の実質価値は１／１００になります。１，０００兆円の借金が実質１０兆円になれば、返済の目処もたちます。しかし、それでは国民の資産の価値が１／１００になってしまいます。そう簡単にできる施策ではありませんが、打つ手がなくなれば、財務省もそれに向けて動くしかありません。その恐ろしさを理解して、政策の議論は必要です。

では政府がインフレ誘導や社会保障費の大幅削減ができるのでしょうか。おそらく無理でしょう。投票権の多くを持つシニア層を敵に回せば、国会議員は選挙で勝てないからです。これを変えるにはシニア層の意識を１８０度変えることです。自分たちの作った負債を将来に少しでも先送りしない。そのために実態を彼らが知ること、そして彼らの持っているお金をつかっていただくことが必要なのだと思います。

○日本の会計 特別会計を見逃すなかれ！！
http://blog.livedoor.jp/ohhara_cpa/archives/51942672.html

○国の借金1,039兆円に。日本人が知っておくべき事実。
http://blog.livedoor.jp/ohhara_cpa/archives/52022005.html

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

税収増の使い道「一億総活躍」　諮問会議検討、財務省は慎重　　：日本経済新聞 https://t.co/HewC6f6TQh

2016/01/12 06:02:31

 

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