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野村が永久劣後債で資本増強

野村が永久劣後債で資本を増強すると報道されています。

永久劣後債は償還期限のない社債をここでは指しているようです。償還期限がない社債は経済的にはほぼ資本の性格を持つために、実質資本として扱われるようです。

永久劣後債は当然、利息を払い続けなければなりません。一方で株式の場合は配当を払う必要がありますが、業績が悪化した場合には無配になる場合も当然ありえます。利息は理論的にいえば、通常の借入利率より高く、株主資本コストに近いコスト負担をすることになるはずです。このあたりの理屈については、こちらのビデオをご覧ください。

このコスト負担を赤字であろうと続けないといけない点がデメリットでしょう。メリットとしては、財務に余裕がでれば返済ができるということでしょう。

2015年3月期で野村ホールディングスの株主資本は2.7兆円ありますので、この1,500億円の永久劣後債は数ある資本増強策のほんの一部、ということなのでしょう。

 

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