マリオットがシェラトンを１兆５千億円で買収し、財務悪化の懸念からマリオットの株価が落ちていると報道されている。

シェラトンはスターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイドのブランドの１つであり、同社もマリオットも複数ブランドのホテルを経営している。

この統合の結果、シェラトン、ウェスティン、セントレジス、リッツ・カールトン、マリオットが統合され、部屋数が１１０万室になり、７０万室程度のインターコンチ、ヒルトンに差をつけることになる。

統合の結果、さまざまな効果があるだろうが、一番は広告宣伝だろう。あらゆる広告媒体にまとめて枠を確保することができる。しかも、さまざまな価格帯のホテルを持っているため、多くの顧客へアプローチをすることができる。

ホテルビジネスは固定費ビジネスであるから、稼働率をあげることが重要で、そのためのプロモーションは必須だ。１１０万室のプロモーション、稼働管理ということになると完全にシステムの世界のため、これらの統合はコスト削減効果もあるだろう。

ただし、１兆５千億円の価値があるのか、それをどうやって回収するかは財務面での検討が必要だ。株価が落ちているということはまず、投資家にとっても高い買い物だ、と判断されたということなのだろう。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ホテルの米マリオット株が続落　大型買収、財務悪化の懸念　　：日本経済新聞 https://t.co/Ck1J0CWOam

2015/11/17 06:40:28

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

米マリオットがシェラトン買収　世界最大チェーンに　　：日本経済新聞 https://t.co/5ADbixaLF1

2015/11/17 06:26:12

 

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