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上場企業の経常利益10%増の裏側

仕事柄、よく経営者の方に景気はどうですか?報道では好景気といわれますが、全然実感できない、というご意見、ご質問をよく受ける。

これに対しては確かに上場企業は業績が多いところが多いが、海外で利益をあげ、国内は緊縮財政で、給与が大幅にあがる方は少なく、日本国内の消費者が好景気を感じることは少ないであろう、ということをお話している。

今回も上場企業の好調が続くと報道されている。しかし、リンク先のターゲットをよく見ると、以下のようなデータを元にしているとあった。

***以下、引用***
東証1部上場で前年同期と比較可能な3月期企業(金融を除く)1253社のうち、同日までに9月中間連結決算を開示した1075社を対象に集計した。
***引用、ここまで***

基本的に対象は3月決算の東証1部のみ。2部も他の市場もジャスダックやマザーズなどの新興市場は対象となっていない。そして、そのうち11月10日までに決算発表をしている企業に限っている。決算発表の期限は期末から45日なので、まだ発表していない企業もある。また、業績が悪い企業は決算発表も遅いことが多い。

結果として今回集計対象となったのは1075社だが、上場企業は約3500社ある。すべてを集計対象とした時に、記事と同じ結果がでたのかは分からない。時にはその数値や情報がどこからでてきているのか、確認することも重要だろう。
 

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