ソフトバンク子会社のCDS保証率が上昇したと報道されている。記事の中ではCDSとはクレジット・デフォルト・スワップであり、企業などの信用力を取引するクレジット・デフォルト・スワップ取引所での保証料のことをいうと説明され、その保証料が今週、6.5677％となる、前週末の5.9647％を上回ったということだ。正直？？？の読者も多いのではないか。

そこで、まずクレジット・デフォルト・スワップの意味から確認しておこう。

ググッてみたが、どれもわかりづらいが、おそらく以下リンクが中では分かりやすいと思うので、よろしければ参照していただきたい。

要するにデリバティブで、保証料を債権者が支払う代わりに保証料の受取人は万一、債権がデフォルトになった場合に元本を保証しなければならない取引である。

これを債務者の立場から考えると少しシリアスである。このCDSが売れるということは、債権者がデフォルトの可能性があると考えているからだ。そのため、このようなCDSを買う債権者が増えると、実質それだけ金利をあげなければ借金ができないことになる。要するに、スプリントの信用力が落ち、債務不履行をまったく考える必要のない場合と比較すると、６．５％以上の金利を付けないと資金調達ができなくなっているわけだ。米国の金利の決して高くない状態で、この率はかなりシビアだ。スプリントは単体で資金調達をしつづけるとますます業績が悪化する。ソフトバンクが経営する限りはそれなりに支援をするだろうが、それがなくなったとしたら、スプリントの経営はさらに苦しいものになるはずだ。

○iFinance
http://www.ifinance.ne.jp/glossary/derivatives/der085.html

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

米スプリントのＣＤＳ保証料率が上昇　ムーディーズ格下げ響く　　：日本経済新聞 http://t.co/tFV5Am8R6q

2015/09/24 19:53:22

 

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