ニッセイが三井生命を買収することで交渉を続けていると報道されている。今回も関係筋からの情報ということでリーク記事だが、今日は置いておく。

この買収が成功すれば、ニッセイはまた業界１位に復帰する。ニッセイにとってはよいことだろう。また、生命保険は国内の人口が減ることを考えれば、当然今のうちにそれに向けて手を打っておくべきで、大きな方向性として経営者であれば、当然にやるべきことを考え、実行している例だろう。

そもそもなぜ企業はそんな先のことまで考えなければならないのか？それはゴーイング・コンサーンといって、企業は永続するという前提があるからだ。ニッセイはさらに、成長を続けるために三井生命の買収を考えているのだろう。

しかし、実際にはそんな事例ばかりではなく、多くの企業は途中でやめるか、つぶれる。

株式会社は、当初、世界を旅する貿易船のリスク負担をどう持つのかという観点から始まった。
成功すれば、大儲けできるか沈没すれば、投資した資金はパーになる。いくら金持ちでも１人ではその負担に耐え切れない。そこで、複数の出資者から有限責任で出資を募り、失敗すればパー、しかし、出資額以上の責任を問われることはない。成功すれば、出資額に応じて、配分を受けることができる、という仕組みを作ったわけだ。

この本来の考え方に戻れば、企業はその役割を終えた時点で配分をしてしまい、その資金をもとにあらたなビジネスに投資をするというやり方も選択肢として考えられるのではないかと思う。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

日生、三井生命の買収に向け交渉＝関係筋 http://t.co/zdWi5enZTw @Reuters_co_jpさんから

2015/08/26 06:17:20

 

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