海外投資家に国債を売り込むために、財務省が個別説明会を増やしていると報道されている。
日本の国債は、理屈では説明できない巧妙な構造で成立しており、損得を重視する外国人投資家が増えることは、国債が暴落する可能性につながる可能性が増える。

理屈で説明できない巧妙な構造を簡単に説明すると、ちょうど１年前に書いたこの記事が参考になる。

補足をすると、国民の多くは国債を買っているとは思わずに、銀行預金や郵便貯金を経由して国債を買っているということだ。もちろん国債が暴落すれば、国民の銀行預金や郵便貯金は減る。

国債が暴落しないのは、何となく、この巧妙というか奇妙なバランスが日本国民の中で完成していることが要因であることを忘れてはいけない。

本来、外国人投資家にはいってもらうのが、通常の金融だ。しかし、すでに通常の金融の常識から外れている日本の金融市場にいきなり、正しいことをやってしまうことによって、絶妙なバランスが崩れてしまうことは本来は、財務省のやりたいことではないだろう。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

海外投資家へ国債売り込め　財務省、個別説明会２年で倍増　　：日本経済新聞 http://t.co/JFq1fMj83F

2015/08/10 05:54:35

 

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