東京海上ホールディングス（以下、「東京海上」）によるＨＣＣインシュアランス・ホールディングス社の9,400億円買収が報道されている。

買収金額は75億ドル。円安で日本円ベースの買収負担はかなり増えているはずだ。一方でこれから円安が加速することを考慮すれば、東京海上にとって有利になる。

買収金額が高過ぎるとの報道があるようなので、詳細を東京海上の本件に関するリリースを確認しておきたい。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1257986

純資産が39億ドルあるので、のれん相当額が36億ドルとなる。税引後利益が4.5億ドル。利息、償却費負担当が不明なためフリー・キャッシュ・フローが分からないが、最終利益ベースで回収に16.7年かかる計算となる。保険のビジネスは数年間で大幅に収益が悪化することは考えにくいため、ありえないほどの高い金額ではあるとは、この限られた情報からしても言えない。

M&Aは縁がなければ実行できない。たしかに円安ではあるが、この縁を先送りしなかったのは経営陣にとって勇気のある決断だったと思う。そして、私の感覚ではこのディールが異常に高値であるとは思えない。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

保険大手が海外買収加速　東京海上、円安でも攻めの経営　　：日本経済新聞 http://t.co/PXTQ3xiqd3

2015/06/11 05:48:38

 

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