日本ハウスの１１－４月の業績が４億円弱の最終赤字となり、原因が消費税増税後の注文住宅が苦戦しているから、と報道されている。

東京オリンピックの影響から、建築業界は仕事に溢れ、人がまったく足りないという状況なので、意外ではあったが、個人を対象にした住宅ではたしかに消費税増税の影響は大きかったということだろう。

１０％へのさらなる増税は見送られているが、導入されれば個人商品への影響はあるだろう。一方で、国家財政の危機的状態は続いている。これは戦争ではないから、目に見えて何かが悪くなるわけではない。そして、その情報は非常にわかりづらい状態ではあるが、開示されている。しかし、多くの国民は現在の状況がどれだけ悲惨なのか、気づいていない。

これは戦争のときと同じなのではないだろうか。実際には負け続けているにも関わらず報道をねじ曲げ、勝ち続けていると報道する。国民の多くは敗戦など思いもよらず、日々の生活を必死にしている。

敗戦と同様に財政破綻も抜本的な解決がなければ、かならず破綻の日はやってくる。東京オリンピックは数週間で終わり、その後、経済効果は続かない。建築業界の多くはそれに気づいているが、日々の忙しさに負けて特段の手を打てない。

経営はこういった多くの人が手が打てない状況の中で先を見通し、手をつくしていくことなのではないだろうか。その意味で、経営と経営管理はまったく別物であると強く感じている。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

日本ハウスの11～４月、最終赤字３億7900万円　注文住宅が苦戦　：日本経済新聞 http://t.co/C0G8OnbSCM

2015/06/09 06:09:16

 

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