新東京銀行も東京TYフィナンシャルグループへ統合する見込だと報道されている。銀行の統合はこれまでも激しく実施されており、メガバンクももはやいくつも残っていないが、このリンク先にわかりやすいまとめがあるが、もはや原型をとどめていないくらいに統合が進んでいる。

理由は経営の効率化による資本増強だろう。年々自己資本規制が厳しくなり、同じ街にいくつも店舗があっても効率が悪いし、銀行が多ければ、役員の数も増える。経営効率化のためには、銀行の数を減らしたほうがよいわけだ。

一方で、効率化の結果、窓口で手を焼いて世話をしてくれる店舗や担当者も減ってしまっている。しかし、機能はインターネットバンク等にも引き継がれており、顧客だから何も知らないで信用した担当者、銀行員を信じていればよい時代ではなく、自分で情報をとって動かなければならない時代になったわけだ。

銀行員の方は例えば、株式や投資信託などの金融商品を売れば、手数料収入が増える。経営効率化のもとも厳しい予算統制をすれば、こういった商品を何も知らない顧客に売りつけるしかなくなる。これに胸を痛めている銀行員も多いが、厳しい言い方をすれば何も知らない顧客にも問題がある。

銀行が減るということは、自身で金融に関する情報を集め、判断できるようにしないと私達にとって大きなリスクになるのではないだろうか。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

東京TYフィナンシャルグループ、「新銀行東京との経営統合の検討は事実」 | マイナビニュース http://t.co/GkDgVkCT6Z

2015/05/29 06:58:15

 

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