セールスフォースをマイクロソフトが買収を検討していたが、買収金額で折り合いがつかず、破談になったと報道されている。しかし、破談になった原因は金額なのだろうか？

この報道を見て、私は激しく違和感を感じている。

M&Aの基本は情報機密を守ることだ。マイクロソフトがセールスフォースとが買収の交渉をしているという事実が外部に漏れてはいけないのが基本だ。まだ正式に決まっていない話が漏れれば、第三者もその情報をベースにM&Aの交渉にはいってくる可能性もあるし、取引先や従業員が不安を感じる。すべて決まってから、正式にリリースするのが基本中の基本だ。

一方で、セールスフォースについては随分前から売却報道が出て、マイクロソフトの名前も買収候補として出ていた。関係者の誰かが情報を漏らしていたということだ。金額合意以前の問題として、M&A交渉の基本のキができていなかったわけで、そもそも破談になった大きな原因は金額ではなく、ここにあるのだと私は感じている。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

MSのセールスフォース買収、金額面でまとまらなかった可能性 http://t.co/CMSOp96HMZ @cnet_japanさんから

2015/05/26 06:06:52

 

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