スカイマークスポンサー対象としてANAに警戒感を抱いていると報道されている。
理由は、民事再生申請前に資金支援をできる状態にあったにも関わらず、それを断ったからという理由だそうだ。

これはスカイマークの勘違いも甚だしい。法的整理をして、債務が減免されることをベースにスポンサーは採算面を検討して、出資の可否、金額を検討する。

しかも、この点は私も注目しているが、スカイマークの債務が民事再生申請時に711億円だったものが、現時点で3,000億円を超えているということだ。エアバスからの解約金がその主要が原因だと思うが、それにしてもいただけない。

ANAがスカイマークの民事再生申請前に資金を出したとすれば、彼らは債務が711億円未満であることをベースに資金を出したはずだ。ANAもエアバスとのトラブルは当然知っていただろうから、711億円の債務で済むとは思っていなかったはずで、この時点で資金支援の意思決定などできるはずがない。

それをあのときに救ってくれなかったから、という理由で警戒感を持つ、というのは大きな勘違い、あるいは逆ギレといってもよいほど理屈にあわないことを言っているに感じる。
 

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

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2015/03/31 06:17:56

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