日本風力開発にベインキャピタルがTOBをかけると報道されている。一度、非上場化を図り、その間に風力発電開発などをし、バリューアップをしたうえで、再上場してexitするようだ。

日本風力開発は同社のリリースによると、金融庁から課徴金命令がでて、これに対して訴訟を提起するなど、ある意味、大変な会社と言って良いだろう。

直近の業績も大幅な下方修正となっている。

これまで、経営管理がうまくいっていなかった可能性が高く、さらに再生可能エネルギーについての需要が伸びていくことを考えると短期的にはバリューアップが十分に見込めるのではないだろうか。

ファンドは経営管理、財務管理についてはプロである。本業はいいが、経営管理、財務管理が悪い企業は格好のターゲットとなる。

一方で、さらにサイズの小さい事業承継案件となると、創業者の存在が大きく、事業を引き受ける企業で経営者を準備できず、事業承継がうまく進まないということも起きうる。この場合には、いきなり事業承継をすることなく、いったんファンドで引きとり、新経営者が十分に経営できる体制を整え、バリューアップして、exitする、という方法も考えられる。今後、ますますチャンスは広がってくるはずだ。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

日本風力開発にＴＯＢ　米ファンドのベインキャピタル　　：日本経済新聞 http://t.co/kFx4r5oXMY

2015/03/23 14:30:04

 

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