インスペックが、First EIE SAの株式の過半数を取得し、FEIEを連結子会社化することを決定したと報道されている。以下の記事ではこんな画期的なM&Aに地銀や都銀が融資できない現状を憂いている。

秋田の中小企業、というがインスペックはマザーズ上場企業である。上場企業であれば、M&A資金の融資を受けている企業はたくさんある。地銀ではあまり聞かないが、都銀では珍しいことではない。インスペックと都銀でどのようなやりとりがあったかは分からないが、全体的にいうと、金融機関が上場企業に対してM&A融資をしないということはない。問題は非上場企業で、この場合は融資は格段に厳しくなる。

対象会社については、インスペックのリリースに記載されている。売上が５億円弱、利益はほぼトントンで、業績は悪化してきている。サイズからすれば、まさに中小企業だ。これの再生していく必要がある。

スイス企業を再生できる人材がインスペックにいるのか、が大きな問題となる。M&Aを積極的にかけようとする企業は多い。しかし、そのうちの多くに買収先を経営する人材がいない、というケースが多い。そこに目をつぶって失敗するか、慎重になりすぎてブレークするケースも多い。

そんな中で資金調達もし、スイスでのビジネスにトライするインスペックは珍しい。ぜひ、よい結果を残し、日本企業の経営に対する気合を高めるきっかけになってほしい。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

秋田の中小企業がスイスの有力メーカーを買収 雨の日にこそ傘を貸す取り組み　WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/HYGkrArXps

2015/03/20 06:15:42

 

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