食えない会計士が急増し、問題監査法人が続出しているという記事があった。ぜひ、以下リンク先をご覧いただきたい。最近、公認会計士協会から社外取締役を紹介するという動きに対して、背景には食えない会計士が急増して、問題監査法人も続出、さてどうしたものか、という論調だ。

記事の内容は大きく間違っていない。読後の印象は、当事者にインタビューをしたらおそらく出てくるはずの具体的な出来事が一切入っていない点だ。

食えない会計士は何をしているのだろうか？事業会社に行った会計士、コンサルティングに従事する会計士、講師業をする会計士、皆何とか食っていっている。私はこの業界で15年間、そして独立して10年以上、会計監査、コンサルティング、M&A、研修講師業、社外監査役、教員、かなり様々なビジネスをしてきているが、ここへきて会計士の潜在能力の高さを再認識している。

もちろん記事にあるように、どうしようもない事故は起きている。社外取締役を紹介するといっても、受け入れる企業も馬鹿ではない。納得行くレベルの人物でなければ、役員として受け入れるはずがない。しかし、全体としてどんなことが起きているのか、10名から20名くらいのインタビューを是非して欲しい。一般に公開されている情報、印象だけでこういった文章を書かれると業界に対する誤解が生じる元だ。

少なくとも、昨年、アルテ監査法人で出版した以下の書籍には、もう一歩突っ込んだ記載がある。ご興味がある方は私の持っている一次情報にもぜひあたっていただきたい。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

信用失墜、低報酬…食えない会計士急増　問題監査法人続出、救済策が不祥事の温床にも http://t.co/YWlZFR8Yfe @biz_journalさんから

2015/03/01 08:57:48

 

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