ベインが雪国まいたけにTOBをかけて、子会社化をすると報道されている。このブログでも以前書いたが、同社は不正会計があり債務超過目前までいっていた。

現在、2014年12月末に至る第３四半期の決算によると、業績はやや回復し、債務超過目前という惨状は回避されている。

また、この４月末における業績見込は当期純利益が8.5億円から9億円とある。第3四半期累計の減価償却が、14億円、年間に引き直すと19億円程度。当期純利益を足して28億円程度となる。100%買収をベースにすると、直近の借入金約270億円に95億円の買収金額をあわせて会社価値が365億円となる。これを当期純利益＋償却費の簡易キャッシュ・フローで割ると、回収期間が19年間となる。

利益ベースを倍の20億円にすることができれば、これが10年間を割ってくる。借入れの返済も含め、財務体質がかなりよくなってくるだろう。今回、TOBにより、非上場化を予定しているので、数年後に再度上場を狙っているものと思われる。すかいらーくと同様のやり方でのexitをベインは狙っているのだろう。本業はよいものを持っているが、お家騒動を起こしているために業績が落ち込んでいる場合にはファンドが転売をしやすくなるのだろう。大塚家具あたりもお家騒動真っ盛りのため、狙われておかしくない。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

米ベインキャピタル、雪国まいたけにＴＯＢ　最大95億円　：Ｍ＆Ａニュース ：企業 ：マーケット ：日本経済新聞 http://t.co/VviuI6e4WI

2015/02/23 13:00:05

 

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