上場会社の内、すでに決算を発表した３社に２社が経常利益が増益で、円安で稼ぐ力が増すと報道されている。

円安で利益があがるのは輸出型企業。あるいはドル建て等の外貨資産をたくさん保有する企業だ。円安の結果、もうかった金額を為替差益というが、これには外貨建債権を持っているだけで、まだ現金で決済していない債権にかかるものも含まれる。

言い換えると、今後、円高にふれた場合には為替差損が生じるわけだ。企業の稼ぐ力を示すのは、営業利益であり、経常利益ではない。さらにいうと、グローバル化の進むビジネス環境で円建の決算だけをみていて本当によいのか？という疑問もある。

例えば、日本のGDPは中国に抜かれ、第３位に落ちていることは多くの方がご存知のはずだ。これをドルベースでみると2013年時点で、日本のほぼ倍となっている。もちろん経済実態も中国の成長は著しいが、為替が更に拍車をかける。円安で為替差益になっているということはそれだけ円という通貨が力を失っているわけだ。国内だけみていると気づかないが、おそろしく重要な事実だといっていいだろう。

○名目GDP 国別ランキング統計・推移（国連）
http://www.globalnote.jp/post-1409.html
＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

３社に２社が経常増益　４～12月、円安で稼ぐ力増す　：業績ニュース ：企業 ：マーケット ：日本経済新聞 http://t.co/TfisISkyji

2015/02/01 05:19:46

 

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