協会けんぽは黒字報道だが、実際は大幅赤字。決算書の見方に注意。
協会けんぽが黒字、しかも4年連続と報道されている。記事を見ると協会けんぽでは実質赤字体質は変わっていないとコメントがあるが、実態を確認しておこう。M&Aをする際にも実質の利益を把握するのはバリエーションをする際にも当然必要だ。
大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa
協会けんぽ黒字1866億円 13年度、前年度比では4割減 :日本経済新聞 http://t.co/bwho6iYrgh
この記事だけでは詳細が分からないので、こういった場合にはこの報道の元資料にあたることが大切だ。
協会けんぽのサイトでこの資料が開示されていた。
たしかに4期連続黒字だが、収入の内訳を見ると国庫補助等という部分に注目すべきだ。これは国からの補填、毎年、1兆円以上補助がある。黒字は2千億円前後だから、実際は8千億円の赤字の状況だ。これはすでに公的機関で継続できるレベルではないとみてよいだろう。
厳しいが、これは民間に委託し、国の歳出を減らしていく方向をとらざるを得ないのでないだろうか。
***引用、ここまで***
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