facebookのWhatsAppの買収の金勘定
facebookがチャットアプリのWhatsAppを買収すると報道されている。総額は1兆6千億円だが、キャッシュでは約4千億円、残りはfacebookの自社株を割り当てるとのことだ。
株価、時価総額が高い企業はこれが可能だ。この取引の実態は8割方、株式交換なので、facebookの1兆6千億円もお金を出すのではなく、これだけの買収ができる。これをしたくて多くの企業は株価をあげたいわけだ。
この金額が妥当なのかが今ひとつ分からないので、これに関するfacebookのリリースを確認した。ここには対象会社であるWhatsAppの業績が記載されていない。リリースの補足資料のスライドの一部を以下に引用する。
facebookの目的は対象会社の業績やキャッシュ・フローではなく、4億5千万人のアクティブユーザー、1日に190億メッセージが送信され、340億メッセージが受け取られて、6億の写真が毎日アップロードされ、、、と要するにユーザー獲得であることは間違いない。キャッシュベースでいえば、facebookは4千億円程度しか支出していない。そう考えると1人のアクティブユーザーを1千円未満で獲得したことになる。楽天のViber買収と同様の考え方が背景にあるのだろう。
***引用、ここまで***
大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa
米フェイスブック、チャットアプリ会社1.6兆円で買収 :日本経済新聞 http://t.co/UdiDfNMv0v
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