ワタベウェディングが事業再生ADR成立で90億円の債務免除を受け、興和の完全子会社になることに決定しました。

コロナの影響をもろに受けてしまったワタベウェディングの業績、借り入れの状況は、以下リンク先の記事によると以下のとおりです。

2020年12月期:
売上高は前期比50％減 196億7800万円
営業損益は109億8300万円赤字
当期純損益は117億3800万円赤字

この前提で借入が185億円、その半分にあたる90億円の免除を受けたということになります。
金融機関としては、この状況でワタベウエディングが破綻すれば、債権回収はほぼ見込めないため、半分の債権を免除することを認めたのでしょう。債務過剰では引き受けてくれる企業は見つからないからです。

このように事業承継でも、業績に苦しみ＋債務過剰の企業がほとんどです。
この中で、第三者承継を実現するには一定以上の債務免除がないとどうすることもできない、ということがほとんどでしょう。
したがって、今後、こうした再生型のM&Aが増えていかないと事業承継問題を解決することは簡単ではありません。

また興和もキャベジンの会社であり、これからこの業績のウエディング事業を再生させるのは相当大変なはずです。
大きなリスクをとられたので、異業種を再生させるのは、簡単ではありませんが、ぜひ成功してほしいと思います。

ワタベウェディングが事業再生ADR成立で90億円の債務免除へ　今後は興和の完全子会社に https://t.co/tji7Z4hR9J

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) May 31, 2021

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