ワタベウェディングが私的整理、また倒産したなどと少し騒がしくなっていますが、倒産していません。またいわゆる破産手続きなどの法的整理もしていません。

ADRの適用です。これは裁判所でなく、民間の専門家が中にはいり、金融機関を対象とし、債務減免＝借金の免除を交渉、その後は民間のスポンサー、これが今回、興和という会社になります、へ事業を引き継ぎます。したがって、法的整理のときとは違い、一般債権者である取引先への債権や、すでに資金を振り込んで結婚式を挙げるかたは守られるはずです。この点、法的整理よりは関係者への被害は少ないです。

もちろん金融機関は、貸したお金が返ってこなくなるわけで簡単ではありません。
簡単に考えると、このまま法的整理、破産などをしてしまうよりは、回収できる貸金が多いやり方である、と金融機関が納得しないとできるものではありません。ワタベウェディングは今が厳しいことは間違いないが、コロナの影響が明ければ、回復、借入の返済も一定以上できるはずだ、と金融機関も納得したはずです。

スポンサーとなった興和は今後の赤字負担をすることになります。いったん２０億円を注入しますが、２０２０年１２月期でおよそ１１９億円の営業赤字、１２０億円近い純損失を出していますから、この２０億円もいつまで持つかわかりません。それだけのリスクをとった興和に対しては、個人的な思い入れなどはありませんが、応援したい気持ちになります。

ワタベウェディングが私的整理手続き、興和の完全子会社に、事業は継続 | トラベルボイス https://t.co/Eb9WE53WHX

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) March 23, 2021

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