小型モーター製造シコー、中国企業に事業譲渡という報道がされている。売上が400億円のグループで、東芝や三菱などへの納入実績もある会社を４億円弱で手に入れられるとすれば、考えようによってはお買い得だ。

しかし、記事をよくみると携帯電話用モーター事業の譲渡となっているので、全体の一部の事業譲渡ということになる。しかも民事再生であるから、非主流の部門を売却し、そこで得た資金を少しでも債権者への返済原資にすることを考えているのかもしれない。

このニュースで気になったのは、ミネベアが候補にあがっていたにも関わらず、最終的な譲渡先が中国企業であった点。民事再生のこういった案件も中国企業がしっかりフォローしているのは、中国企業之したたかさを再確認するとともに、中国国内にもそんなにおいしいM＆A案件が転がっていない現状を示しているのかもしれない。

このブログでも指摘しているように、中国国内の経済は思ったより厳しいことを示す１つの重要なサンプルとみる見方もできる。

◯ 小型モーター製造シコー、中国企業に事業譲渡
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1212040028/
＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

また、中国の監査法人への批判も日増しに高まっている点にも留意しておきたい。

◯米、中国企業に厳しい目　ＳＥＣが情報提供巡り監査法人告発
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM04026_U2A201C1FF1000/?fb_action_ids=4983393633477&fb_action_types=og.likes&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。