GEが航空機リース事業を経営統合するということです。GEもまだまだ売却を進めています。
本誌で取り上げる案件だけではなく、日々、世界中でM&Aはおき続けています。

売却される事業はさまざまです。赤字で苦しむところもあれば、しっかり稼いでいるところもある。
売却をする理由はさまざまですが、必ず理由があります。

よく目にするのが、「本業への集中」というものです。
これも案件ごとに個別理由がありますが、大きく分けると以下の２つに分類されます。

１）対象事業の業績が悪く、切り離しをするしかない
２）対象事業の業績は悪くないが、自社でリソースが足りないなどの理由により伸び悩んでいる

この中で２）はいわゆる優良案件です。このような企業を買収するのは、かなりの高い金額を準備する必要があります。高く出したからには回収しなければなりません。今よりももっともっと業績をあげる自信とノウハウのある企業が買収しないといけません。

１）についても実は２）と同様です。業績が悪いので高値にはならないかもしれませんが、買収後に借り入れを返済する必要があることも多いですし、負債の引き継ぎがなくても、赤字続きでは買い手の持ち出しが増えます。そこで出血を止め、業績を改善できる必要があります。

経営資源の再配分、最適化がキーワードでしょう。

今よりもよりよい経営をできる買い手へ経営資源を再配分、最適化を行うことが目的なわけです。
それであれば、売り手よりも買い手に圧倒的な経営力がなければいけません。

M&Aの手続きのプロは当然必要ですが、それだけではまったく足りず、ビジネスのプロがそこには必要になるはずです。

GE、航空機リース事業を同業大手と統合　資産は売却：日本経済新聞 https://t.co/hzf5SPVGHJ

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) March 10, 2021

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。