アイリスオーヤマの記事が日経に出ていました。同社の経営については、ベストセラーとなっている以下の書籍をお勧めします。以下の記事を見てあらためて、感じたことは企業や事業は人の役に立つことが存在意義だということです。人の弱みにつけこんだり、騙したり、そういうことでは継続しません。したがって、経営をしたい、という気持ちは大事ですが、その次には何をして、人の役に立てるか、という点が大切になってきます。

先日の記事でもとりあげたデータです。
労働人口は全人口の半分、そのうち事業者が５％程度です。働いている方のうち、自身で経営や事業をしているかたはわずか５％しかいません。それだけ厳しい環境にありますが、多くの事業者はコロナの影響もあって、経営に苦しんでいます。

労働人口　6,860万人（＊１）
事業者数　360万（＊２）
M&A成立件数　3,759件／年（＊３）
ベンチャーキャピタルによる投資　1,033件／年（＊４）
新規上場　92件／年（＊５：Tokyo Pro Market10件を除く。ただし、上場企業は3,759社）

＊１：https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/shuyo/0201.html
＊２：https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/2018/181130chukigyocnt.html
＊３：https://www.marr.jp/marr/category/MAkaiko/entry/26358
＊４：http://www.vec.or.jp/wordpress/wp-content/files/2020-4Q_jpn.pdf
＊５：https://www.jpx.co.jp/equities/listing-on-tse/new/basic/04_archives-01.html

その中で起業してベンチャーキャピタルから投資を受けている、会社を買収するができているのは、事業者に対して年間０．１％です。

この数値からわかることは、簡単ではないということです。だから諦めるのではなく、自分にできること、人の役にたてることを棚卸し、今の経営者よりももっとうまくできると思えば買収して経営すればよいわけです。今経営者だから、買収や資金調達ができるわけではなく、何ができて、それが世の役にたち、事業継続できるだけ稼げるのか。あまりにもシンプルではありますが、客観的に見てみるとこれがサラリーマンが会社を買ってうまくやるために、一番重要なことなのだとあらためて感じています。

ご関心をお持ちの方はぜひ以下の拙著もご覧ください。

危機に試される覚悟　震災10年、アイリス大山会長の歩み：日本経済新聞 https://t.co/esPRySV7fL

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) March 7, 2021

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