日立グループでの再編がニュースとなっている。

◯日立グループ改革大詰め　日立金属・電線、13年４月に合併
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD130LB_T11C12A1TJ0000/
＊＊＊以下、引用＊＊＊
日立製作所の子会社で、ともに東証１部上場の日立金属と日立電線は13日、2013年４月１日付で合併すると正式発表した。日立グループの懸案のひとつだった日立電線の経営立て直しに抜本的な手を打ったことで、中西宏明・日立社長が進める構造改革は総仕上げの段階に入る。今後は海外のインフラ需要の開拓といった成長戦略へと経営の力点を移す。
＊＊＊引用、ここまで＊＊＊
 
以下に両社からのリリースがあるが、現時点では基本合意で合併比率などは決まっていない模様。

該当の２社はともに優良会社だ。合併後の姿を現在、開示されている業績見込をベースに押さえておきたい。なお、PLは2012年9月期決算短信に記載の連結業績見込、BSは2012年9月期の数値をベースに概算で試算している。

◯日立金属：平成25年３月期 第２四半期決算短信〔日本基準〕（連結）
http://www.hitachi-metals.co.jp/ir/pdf/qr/q250302.pdf
◯日立電線：平成25年３月期 第２四半期決算短信〔日本基準〕（連結）
http://www.hitachi-cable.co.jp/i_r/news/__icsFiles/afieldfile/2012/10/29/20121029.pdf

規模としては売上が１兆円近い大企業となる。日立電線が直近の四半期決算で特別損失がなくきちんと純利益を出しているのに、通期で当期純損失を見込んでいる点は気になるが、好業績の大企業が誕生するといっていいだろう。そして、またさらなるリストラが進むことになるだろう。

（単位：百万円）
売上　　 　　908,000（金属 548,000＋電線360,000）
営業利益　　　46,500（金属　42,500＋電線　4,000）
経常利益　　　43,100（金属　39,100＋電線　4,000）
当期純利益　　25,200（金属　25,200＋電線△9,000）

総資産　　  約800,000（金属540,000＋電線260,000）
純資産　　  約330,000（金属250,000＋電線80,000）

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。