グルーポンの業績が相当悪化していると伝えられている。

◯米グルーポン、最終赤字297万ドル　７～９月期
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGN0900S_Z01C12A1000000/

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊
 
グルーポンの業績につきかなり悲観的な報道だ。中身をしっかりおさえておきたい。以下が今回の決算のオリジナルだ。

◯Groupon Announces Third Quarter 2012 Results
http://investor.groupon.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=719889

大幅赤字が出ているのようなので、これの原因をPLをしっかり確認して押さえておきたい。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊
売上は相当伸びていて、営業利益は前期の赤字からしっかり回復している。この９ヶ月では売上が約1,100億円、営業利益が90億円程度出ている（１ドル＝80円で試算、以下同様）。

この３ヶ月では、売上が約450億円、営業利益が20億円程度である。両者とも、赤字の前期からすれば相当、伸びている。しかし、最終利益がマイナスになっているのは、stock-based compensation and acquisition-related expenses の$25百ドル＝約20億円である。これはキャッシュ・フロー計算書を見ると、営業CFにて非現金支出項目として加算されている。要するにキャッシュ・アウトのないコストである。この資料だけでは詳細が分からないが、おそらくはストックオプションにかかるコストであろう。ストックオプション保有者に対して有利な条件を付しているため、現時点でそれにかかるコストを引当計上しているのではないだろうか。

よって、グルーポンは本業は相当好転しているが、ストックオプションの条件により、コスト負担をかなり強いられているため、赤字転落している、と見るべきであろう。

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