M&A

ソフトバンクとイーアクセスの株交換比率の変更で儲かったのは誰か?

このブログでもとりあげた、ソフトバンクによるイー・アクセスの株式交換について、その比率が変更された。

○株交換比率見直し発表 ソフトバンクとイー・アクセス
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD020GL_S2A101C1TJ0000/ 

***以下、引用***

ソフトバンクとイー・アクセスは2日、経営統合に向けた株式交換比率を見直すと発表した。イー・アクセス株1株に対するソフトバンク株の割り当てを、従来計画の16.74株から20.09株に引き上げる。全株を取得し完全子会社化する時期も、従来の来年2月28日から同1月1日に前倒しする。米スプリント・ネクステルの買収が明らかになった10月中旬以降にソフトバンクの株価が大きく下がったことに対応し、イー・アクセス株主の理解を求める。
交換比率を決めるためのソフトバンク株の基準価格を3108円から2589円に修正した。
ソフトバンクは新株を発行し株式交換によりイー・アクセス株を全株取得する。株式交換はイー・アクセスが臨時株主総会を開き承認を得る必要がある。総会の開催予定は来年1月ごろとしていたが今年12月7日に前倒しする。
***引用、ここまで*** 

すでにこのブログでも述べたとおり、交換比率は以下にように決まっていた。

まず、ソフトバンクはイーアクセスの株を1株52,000円と評価しています。これに対してソフトバンクの株式の一定期間の平均価格3,108円と比較し、結果、イーアクセスの株式1株に対して、ソフトバンクの株式を16.74株交付することになっています。これはこのあとの株価変動が激しい場合には適正に調整される条件となっています。そして、この株は基本的にソフトバンクが新規発行をすることになっています。

しかし、その後、ソフトバンクの株価がスプリント・ネクステルの買収発表等の影響により、下落したため、交換比率を決めるためのソフトバンクの株価を3,108円から2,589円に修正している。イー・アクセスの株価は52,000円で据え置いているため、52,000円÷2,589円=20.09株のソフトバンク株をイー・アクセス1株と交換することに修正したわけである。

市場はこの交換比率は当然、織り込み済みでソフトバンクの株価の16.74倍になるように、イー・アクセスの株価が推移していた。ソフトバンクの株価が2,600円であれば、イー・アクセスの株価が43,000円前後で推移していたわけである。

この状況で、交換比率が引き上げたわけであるが、得をしたのはソフトバンク株の下落ととも、52,000円から下落した間にイー・アクセス株を買った株主ということになる。なお当然のことながら、今日には、イー・アクセス株は高騰し、2012年11月5日現在の終値は51,600円とほぼ52,000円に近い水準になっており、すでに株価は調整されてしまっている。

○ヤフーファイナンス ソフトバンク
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9984.T&d=1m

○ヤフーファイナンス イー・アクセス
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9427.T&d=1m

***以下、引用***
41
56
***引用、ここまで***
 

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。
                                                                                                                                                                                                  
M&A仲介・アドバイザーを事業としたい方・既にされている方へ
セミナー・サービス名詳細金額時間
誰にでもわかるM&A入門セミナー会場開催の詳細とお申込み

オンライン講座の視聴
無料2時間
M&A実務スキル養成講座会場開催の詳細とお申込み

オンライン開催の詳細とお申込み
M&A実務スキルの詳細
198,000円2日間
JMAA認定M&Aアドイザー資格取得およびJMAA会員に入会資格詳細とお申し込み入会金33,000円
月会費11,000円(1年分一括払)
-
案件サポート制度JMAA会員が初めてM&Aアドバイザリー業務に取り組む場合、あるいはすでに何度かアドバイザリー業務に経験があっても、難易度が高い案件の場合のための、JMAA協会が会員に伴走して案件成約に向けて協力する制度です。 お申し込みは当協会ご入会後にお知らせします。JMAA正会員の関与する対象案件の成功報酬の50%-
買収を検討されている企業団体様へ
セミナー・サービス名詳細金額時間
誰にでもわかるM&A入門セミナー会場開催の詳細とお申込み

オンライン講座の視聴
無料2時間
M&A実務スキル養成講座会場開催の詳細とお申込み
オンライン開催の詳細とお申込み

M&A実務スキルの詳細
198,000円2日間
M&A買収プロセスの実践支援セミナーM&A買収プロセスの実践支援セミナーの詳細 33,000円
追加相談サービス 33,000円/1時間
3時間
買い手様向けセカンドオピニオンサービスM&Aセカンドオピニオンサービスの詳細 33,000円
追加相談サービス 33,000円/1時間
1時間〜
売却を検討されている企業団体様へ
セミナー・サービス名詳細金額時間
誰にでもわかるM&A入門セミナー会場開催の詳細とお申込み

オンライン講座の視聴
無料2時間
M&A実務スキル養成講座会場開催の詳細とお申込み

オンライン開催の詳細とお申込み

M&A実務スキルの詳細
198,000円2日間
M&A売却プロセスの実践支援セミナーM&A売却プロセスの実践支援セミナーの詳細 33,000円
追加相談サービス 33,000円/1時間
3時間
M&A売り手様向け、FA契約締結前特別セミナーM&A売り手様向け特別セミナーの詳細 33,000円
追加相談サービス 33,000円/1時間
3時間
売り手様向けセカンドオピニオンサービスM&Aセカンドオピニオンサービスの詳細 33,000円1時間〜

M&A実務を体系的に学びたい方は、M&A実務スキル養成講座


メルマガ登録はこちら

大原達朗の経営リテラシー-自ら考え、行動しよう-