皆さんもよくご存知のドラッグストアであるウエルシアがコクミンドラッグを買収します。

ウエルシアのIRリリースに詳しく記載されていますが、コクミンは売上が半減し、営業赤字になっています。
https://data.swcms.net/file/welcia/ja/news/auto_20220118568986/pdfFile.pdf

２年前には680億円あった売上が400億円を下回り、営業赤字が27億円となっています。かなり苦しいです。
買収金額については、未公表です。

ウエルシアの筆頭株主はイオンです。イオンはGSM事業、イオンが運営するスーパー事業が赤字で苦しんでいます。
売上３兆円近くあっても赤字であり、これはなかなか解消できていません。

そこでグループ内で、ドラッグストア事業を拡大しています。ドラッグストアの利益率は、スーパーよりもはるかに高く、ドラッグストアにイオンで扱うようなお弁当やスナック、ドリンクが売られていることはよく見ると思います。読者の皆さんもコンビニよりも安いドラッグストアでお弁当やドリンクを買うこともあるのではないでしょうか。

イオンを始めとして、スーパー、コンビニの売上がドラッグストアにとられている現状、利益率回復の手段として、ドラッグストアの買収というのはこれまでの続いてきました。その一環と見て良いと思いますが、コクミンの業績が想像以上に悪化しているので、この改善も楽ではなさそうです。

ウエルシアHD、ドラッグストア「コクミン」買収: 日本経済新聞 https://t.co/jdCJdxJx3v

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) January 18, 2022

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