mixiが業績を回復させてきている。

○ミクシィ、経常益2.2倍の15億円　４～９月
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXNZO4801223002112012DT1000

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊ 

このニュースで気になったのは２点。
１つ目は、課金収入が増えて利益が拡大したということ。これについては、四半期決算では十分な情報がとれないので、昨年度決算の情報を使いつつ抑えておきたい。

もう１つは、上期で純利益を12億円あげているにもかかわらず、当期の利益を最大16億円と予想していることだ。新規事業やＭ＆Aなどの投資のため、といっているが、設備投資やＭ＆Aを実施すれば、当然キャッシュアウトはあるが、減価償却やのれんの償却などが一気に費用として処理されるわけではないので、この下期にそれだけの損失がでるとは考えにくく、この記事は辻褄があっていない。

では課金収入についてみておく。上記決算短信のセグメント別の業績部分を引用しておく。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

日経の記事にも記載のとおり、広告売上が大幅に減少し、課金売上が大幅増加している。おそらくはゲームによるものが大きいだろう。記事ではこの課金売上の採算がかなりよく、利益率が好転しているとしている。四半期決算短信では分からないが、昨年度、mixiは売上が横ばいにもかかわらず営業利益をかなり落としていた。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊ 
理由は、人件費の大幅増加と決済手数料であった。これはゲーム等の課金収入が増加することによって、決済手数料が増えることによって、利益率が悪化したものと考えていた。

たしかに人件費の増加のほうが大きいので、必ずしも課金収入の増加＝利益率の悪化とは言い切れないが、今回の決算ほどに利益率が改善するのは、決済手数料がmixiの有利な条件に変更があったなどの要因があった可能性はあり、これはmixiにとっては朗報だ。

ただ、先にも述べたが、その条件であれば下期もこの調子で利益を見込めるはず。この点は多いに気になる点だ。

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