2012年10月20日に以下をはじめとして、JCOMとJCNの経営統合の報道がされた。

ＣＡＴＶ１・２位が経営統合　ＪＣＯＭとＪＣＮ、シェア５割の巨大メディア誕生

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/121020/ent12102010140008-n1.htm

この報道について、ＫＤＤＩは２０日、経営統合について「憶測にもとづいたもので当社から発表したものではない」とコメントしている。

マスコミによるリークはいつものことで、これまたいつものように週明けに2012年10月22日にJCOMの株価が高騰している。

ＪＣＯＭ株がストップ高水準　ＣＡＴＶ統合報道受け 

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGD2200B_S2A021C1EB2000/

今日のJCOM株の推移は以下のとおり。

◯ヤフーファイナンス

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4817.Q

＊＊以下、引用＊＊

＊＊引用、ここまで＊＊

結局値がつかなかったようだが、ストップ高の97,700円。＋18.14％を時価総額に換算すると、1,000億円以上の価値となる。企業のＭ＆Ａで株価があがるのは結構なことなのだが、問題はこれが適時開示されている情報ではなく、おそらくは単なるリーク記事にすぎないことだ。今日は値がつかなかったので、これで損した、得した、という人はでていないが、しっかりとルールを守って、透明な市場の運営をしていかないとただでさえ、外国人投資家から見放されている日本の市場がさらに孤立したものになってしまうのを避けたいところだ。

すでに以下にて指摘しているように、ソフトバンクによるイーアクセスの買収報道時にも不自然な株価の動きがあったのは記憶にあたらしいところだ。

http://blog.livedoor.jp/ohhara_cpa/archives/51929922.html

なお、今後については、住商とKDDIが５０－５０になるようにＪＣＯＭの株を買い増し、その後、KDDIがマジョリティーを持つＪＣＮを吸収、というストーリーと報道されているので、JCOMは上場廃止、KDDIがマジョリティを持つことになりそう。こちらは実際の動きにあわせて、今後整理していきたい。

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