欧州委員会による法定監査人の今後の扱い
金融庁のHPに「欧州委員会による法定監査人の役割に関する市中協議文書(グリーン・ペーパー) ※の概要」という資料がアップされています。資料は→こちら
P.2にかなり興味深い記載がありましたので、以下に全文引用します。
監査法人自体のローテーション、被監査会社以外の規制当局からの監査報酬支払い、非監査業務の全面的禁止、寡占状態の監査法人のM&Aを過去にさかのぼって解消させるなどもろもろ検討される模様です。
結論はどうなるかわかりませんが、いったんゼロベースで議論することは非常によいことだと思います。日本もこういう議論をぜひフリーにしてほしいですし、やるのであればぜひその議論に参加したいです。
~~~~~~~~以下、引用~~~~~~~~
欧州委員会による法定監査人の役割に関する市中協議文書 の概要
<概要>
○金融危機において監査人が適切な役割を果たしていなかったのではないかと
いう懸念が欧州で持たれていることを受け、欧州委員会はバルニエ委員を中
心に法定監査人の役割や監査人をめぐる制度の見直しに関するグリーン・
ペーパーを取りまとめた。
○特に留意すべきと考えられる提案は以下の通り。
・ 担当会計士ではなく、監査法人自体のローテーション制度を検討
・ 被監査会社ではなく、規制当局が監査人を選任し、報酬を支払うことを検討
(特に大手企業及び金融機関)
・ 被監査会社への非監査業務を全面禁止することを検討(極端な場合、監査法
人の機能を監査のみに限定)
・ 監査法人のパートナー以外からの新たな資本増強手段を検討
・ 監査の寡占状況を解消するため、過去20年間の監査法人の合併を解消させ
ることを検討
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