防衛産業に関し、装備品の事業承継支援を行うということです。

これは防衛に使う装備品を製造販売している企業が撤退を考えており、そうなると防衛に必要な装備が調達できない、なので、政府がそうした企業の事業承継の支援をするというものです。

これは大変だ、政府も頑張らないとね、、、と感じることは簡単ですが、ここに事業承継の本質があります。

ほとんどの産業や事業が儲かっていない

これが事業承継の本質です。

この事態は一部の買い手にとっては有利な時代です。本誌でも何度か説明をしていますが、「圧倒的な経営力」を持ってさえいれば、再生できるからです。

しかし、それがない買い手にとっては決してよい時期とはいえません。

再生、あるいはどれだけビジネスを伸ばせるかという視点で対象会社をチェックできる力、これはビジネスDDと言って良いと思います。それを支える数値を見る力、最低この２つは必要な買い手にとって必要な要素でしょう。そもそもそれができなければ自分のビジネスがうまくいっていないことが多いはずです。

他人のビジネスを引き継ぐ事業承継では、さらに難易度があがるのです。ビジネスと数値がわからずに経営ができるほど甘くはありません。

防衛産業、綻ぶ裾野　政府が装備品の事業承継支援へ：日本経済新聞 https://t.co/3ftQFdIIcI

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) December 3, 2020

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