原油先物がタダというか、マイナスになっちゃったというニュースです。マイナスってことはタダどころか、お金くれてくれるってことです。

ほしいですか？？
僕はぜったいいりません。

今回の件ですが、まず先物取引です。
先物取引っては、将来、原油をいくらで買う権利の売買なので、まだこの値段で実際に原油を売っているわけではありません。

記事を見ると５月に実際に原油の受け渡しをしなければならないものがマイナスになっているみたいです。
５月になると先物、という契約とかお金のやり取りで済まないで、実際に原油を受け取らないといけません。しかし、現在、原油はあまりまくっていて、保管するのに莫大なコストがかかるということで、今、多少お金をはらってでも、誰かに引き取ってもらえるのであれば、今のうちに処理しちゃえ、ということのなのだと思います。

５月に決済できるものがそうなっちゃうと、困るのでさすがに保管場所を確保する上でも、価格は相当安くなる可能性はあります。原油の採掘現場については、よく知りませんが、蛇口を締めたら、止まるなんてことはないでしょうから、そう簡単にこの流れは止められないでしょう。

記事によると、金額の下落が激しすぎて、何度も取引がストップしているということです。
お金をはらっても、売りたくても売れない、という状態が現実にあるということなのでしょう。

先物取引というのは、本来、価格変動の激しい業界で、実業を担当する企業が業績や見通しを安定させるために、生み出された契約であり手法であったはずです。その後、投機の対象となったりしましたが、本来も目的を見失いつつある部分もあったはずです。

こうした問題は大変な影響がありますが、そもそもなんでこんな仕組とか契約とかがあったんだ？という基本的なことを考え直せる機会なのかもしれません。

NY原油先物、初の価格「マイナス」　5月物投げ売り殺到：日本経済新聞 https://t.co/SKOjKb4l16

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) April 20, 2020

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