MS&AD（三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険など）がCVC（コーポレートベンチャーキャピタル）でIT企業のすでに30社に出資していると報道されています。

CVCはまさに流行物で同社はその先頭グループにあるといってよいでしょう。

これが成功するための鍵は２つで

１）投資先のビジネスを目利きできる人材がMS&ADにいて、さらに投資先の選定に関与しているか。また、出資後の経営に関与できるのか。
２）議決権比率をどの程度とっているのか。

１）がおそらく一番重要で、外からは分かりません。この人材を抱えるのは相当難しく、ソフトバンクなどはおそらく孫社長がその機能の中心を果たしているはずです。

２）についても５％程度では、純投資でシナジー云々という提携にはなかなかならないと思います。

同社のことですから、当然にしっかりと準備していると思いますが、一般論としてCVCを作った以上、一定以上、投資することが目的になってしまうことが多くなってしまいますので、読者でCVCの組成、運営を考える場合には、上記２点に注意をしていただきたいと思います。

MS&AD、米欧IT5社に出資：日本経済新聞 https://t.co/PWY63NjN7N

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2019年1月28日

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