堅調な業績を続けるが、リストラを進める大正製薬が、フランスの企業を買収すると報道されています。

今回の対象会社の売上は約550億円、純利益は約75億円で極めて利益率の高い企業です。しかし、買収金額が１，８００億円です。
この企業を利用して、大正製薬の製品をフランスで売る、欧州に広めるなどの方法で、売上も利益も少なくとも２−３倍にする見込みがなければ、投資として大コケしてしまいます。

薬品は許認可も非常に難しく、日本の薬を海外で販売することも相当難儀です。そんなことは大正製薬は百も承知で今回、動いていると思いますが、少なくとも売り手のブリストルは今この条件で売るほうが得、と考えたわけです。

その流れでいうと、大正製薬がフランスでブリストルより、うまく経営をしないと採算があわないという理屈になります。これができれば、売上倍増など、私が跳ねるパターンのM&Aとなりますし、うまくいかなければ、コケるパターンになってしまうはずです。

大正製薬HD、仏大衆薬を買収　1800億円で：日本経済新聞 https://t.co/ZiKYN3SlDv

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2018年12月19日

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