ニデックでは、第三者委員会による調査が依然として進行中であり、その影響で2026年3月期の業績予想および中間配当を白紙にしています。
背景にはかなり深刻な事態が発生しているのではないかと推測する向きも多いものの、現時点では明確な情報は明らかになっていません。

ただし、調査の過程で何らかの追加的な会計処理が必要となることはほぼ確実であり、その金額がまだ確定していない状況が最も可能性の高いシナリオです。
修正が必要でも金額が不明であれば、今期の業績予想を確定することはできません。また、過去の決算も含めて数字が固まらなければ、分配可能額の算定ができず、どの程度の配当を実施できるかも判断できない、という状況にあると考えられます。

Nidec’s investigation by a third-party committee is still ongoing, and as a result, the company has withdrawn both its earnings forecast for the fiscal year ending March 2026 and its interim dividend plan.
While many observers speculate that something quite serious may be unfolding behind the scenes, no concrete information has been disclosed at this point.

It is, however, highly likely that the investigation will require some form of additional accounting adjustments, though the exact amount remains undetermined.
If revisions are needed but the figures are not yet finalized, the company cannot establish its earnings forecast for the current fiscal year. Furthermore, unless past financial statements are confirmed, Nidec cannot accurately calculate distributable profits, making it impossible to determine the appropriate level of dividends.

大原達朗が行うBBT大学での講座
93%が満足と回答したファイナンスドリブンキャンプ
本講座では、短期間でCFO（最高財務責任者）への第１歩を踏み出すことを目指します。大量の決算書に触れ、大量にアウトプットし、大量のフィードバックを通してファイナンスという武器を手に入れられます。ブログでは話せない「ライブ講義」も充実しています。まずは無料説明会を受講してみて下さい。

本誌について
本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。