キャッシュと純資産がたっぷりある会社の行く先
日本の伝統的な大企業の財務状況は、
1)成長率低い
2)安定して利益を出す
3)投資先が少ない
4)キャッシュ・純資産が増え続ける
こんなイメージの企業が思った以上にあります。
うらやましい限り、という見方ももちろんできますが、これを打破しようとする動きはもちろんあり、配当増、自社株買いをして、株価をあげる努力も当然されています。それでもキャッシュ・純資産が増え続ける、ということになると、上場会社の場合には、当然、運用先を考えないといけません。
その1つが、VC、CVC事業で、要するに投資事業です。
ベンチャーキャピタルは、金融業で投資をし、上場や転売を目的として、そこで稼ぎます。投資から回収までは数年単位で、事業を長い眼で運営していく前提ではありません。したがって、どれだけ爆発力があるか、言い換えれば短期間で時価総額がどれだけあがるかが勝負です。
一方で事業会社の場合には、投資先の事業でどれだけ稼ぐのか、が大切です。
その前提でいうと、事業会社がファンドビジネスをやるには、金融業へのシフトか、事業性をあげるということになります。
前者はソフトバンクグループはそれに近い状況になっていますが、それ以外には具体例が思い当たりません。それだけ難しいということなのでしょう。
後者はニデック(旧日本電算)ですが、自分たちがよく知っている、経験のある事業会社への投資、買収で、結果を出しています。
そうなると、金融業にもなりきれず、自社がよく知っている業界以外への投資というのは、再現性がかなり低か可能性があり、注意をしておいて損はないと思うのです。
ーーー以下、ChatGPTによる英訳ですーーー
Traditional large Japanese companies often exhibit low growth rates but maintain stable profits and continuously increase their cash and net assets due to limited investment opportunities. While this stability might seem enviable, these companies face challenges in enhancing shareholder value and are pressured to find investment avenues. One approach has been venturing into venture capital and corporate venture capital (VC/CVC) initiatives. Unlike financial investors who seek quick, high returns through exits like IPOs or sales, corporate investors focus on long-term business profitability from their investments. This strategic shift requires careful consideration between financial speculation and genuine business synergy, a balance that is hard to strike and not commonly achieved beyond examples like SoftBank Group and Nidec, who have successfully leveraged their deep industry knowledge to make profitable investments.
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