サイゼリヤが業績下方修正ということで、業績厳しかったのか？意外だと思いました。
新聞記事によると子会社から配当をもらうので、税金負担が増えるという、なんともつっこみどころ満載の説明でしたので、サイゼリヤのリリースを確認してみましょう。

https://www.saizeriya.co.jp/PDF/irpdf001462.pdf

在外子会社からの配当を67億円出すことになり、それに伴い繰延税金負債と法人税等調整額を17億円計上することになったということです。

単体決算では、たしかに子会社の純資産簿価が減少しますので、将来減算一時差異が生じるので繰延税金負債の計上の必要性がありそうです。
連結決算では、在外子会社からの配当は95%、益金不算入になりますし、相殺消去されるので、単体決算のような子会社株式に対する問題も生じないように思われます。益金不算入になる5%相当額も永久差異ですから、繰延税金負債の計上はなさそうです。

何％の税金負担なのか、繰延税金負債17億円と配当額67億円の比率を計算すると、20%強であり、おそらく源泉徴収されている金額に見えます。
中国法人とオーストラリア法人からの配当になりますが、この源泉税相当の金額を、日本で税額控除できない、という可能性が高そうです。

だとすれば、次の決算でこの税金負債は、法人税等として確定し、支払われるのではないでしょうか。

そとから見ているとわからないことも多いですが、さらっと理解できるほど簡単な論点ではなさそうです。

ーーー以下、ChatGPTによる英訳ですーーー
Saizeriya announced a performance downgrade, attributing it to an increased tax burden due to dividends from overseas subsidiaries, leading to a 17 billion yen accounting for deferred tax liabilities and corporate tax adjustments. This complex financial maneuver involves tax implications from receiving 67 billion yen in dividends, highlighting the nuanced interplay between domestic accounting and international taxation. The situation suggests a potential non-deductibility of source taxes in Japan, possibly leading to future corporate tax payments. Understanding such financial intricacies requires a deep dive into corporate finance and international tax laws. For more detailed information, refer to Saizeriya’s official release here.

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