ニッセイが買収したオーストラリア生保MLC買収後、現地の規制強化や当初想定していなかったシステム更新コストが多額に発生するなど、問題がかなり発生していたということです。

買収後に課題が出てくることは当然で、これをどれだけ抑え、アップサイドを採ることができるのか、が大きな課題となります。
事前のDDが甘かったというコメントで済ませていては不十分です。

そもそも、新規事業、また未経験の市場におけるリスクはそれははっきりわからないでしょう。
案件ありきで、それを調べるのでは遅く、特に同業であれば、マーケットを調べ尽くし、その中でどこに対象会社があるのか、見極めをするのがビジネスDDであり、買い手のやるべき対策です。

もちろんやるだけやってもリスクはゼロにはなりません。だからこそ、リスクを負ってでも、それを大幅に上回るプラス、アップサイドがあることが大切で、それができるのは、稀に見る天才でなければ、同業で勝手をよく知ったフィールドで勝負するのが、現実的だと思うのです。

その結果、今、経営を一番うまく回せるオーナーへ、資本を移動させる、M&Aの本質的な目標を達成しやすくなるはずなのです。

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。