M&Aは目的ではなくて手段です。

M&Aをして何がしたいのか？売上を増やす、シェアを増やす、それは独力では難しいので、買収でそれを実行する。
これは買収でないと達成できない目標です。しかし、売上、シェアだけでは経営はできませんので、その後、対象会社の業績をどれだけアップさせることができるのか、が一番の課題です。

そう考えるとM&Aの目的の１つは資本の流動化であり、それに伴い、よりよい経営ができる主体への所有権の移動なのだと思います。

それでは、仕入を安定させたい、ブランドを使いたい、などの目的ではどうでしょう。
これは買収によるだけでなく、たとえば１年間の購買量を決め、前払いする、という選択肢もあります。結構なリスクですが、買収するよりははるかに低コストで実現するはずです。

ブランドを使いたいのであれば、ブランドだけを買うこともできますし、ブランドを有償で借りることもできますし、ブランド有効活用の提案をして、製造や物流を企画を含めて丸受けしてしまうという手もあるはずです。

いずれも買収できたほうが、買い手にメリットがあるのですが、売買は相手があることですから、自分たちがやりたい、買わせてほしい、というだけでは選択肢が狭くなるばかりなのです。

M&Aが手段だとすると、目的達成のためにM&Aが実現できない場合には、色々なアイディアや選択肢を出す必要があります。
それには信頼できるネットワークと共通言語が必要です。その共通言語は、以下リンク先にある「M&A実務スキル養成講座」で2010年以降、継続して提供しています。

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本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。