アメリカが中国への半導体輸出を厳しく規制し、ASMLの受注が減少すると、この先はどうなるのでしょうか。

ASMLは半導体製造機器を販売しているので、その受注が減るということは、将来の半導体の製造量にブレーキがかかる可能性があります。米中関係の悪化により、アメリカから中国への半導体輸出、販売が減少するということとはリンクしています。

当然、経済に対する悪影響はあるでしょう。

一方でサプライチェーンは完全に国境とは別に存在しています。
半導体の取引規制は、結局、最終製品の製造販売に影響をしてきます。

現状も自動車を始めとして、半導体を含む部材不足、結果として納期に時間がかかる、といった状態が継続しています。
この傾向が続く可能性があります。

消費者としては、ほしいものはすぐに買える、という状態が継続しないかもしれない、という前提で準備をしておくことが重要であるということと、ほしいものをすぐ欲しいという場合には、とんでもなく高い対価を負担しなければならない事態が起きても驚かない状況にしておくということも重要です。

さらにいうと、需要過大、供給過小になると、供給者が顧客を選ばざるを得ないことも増えてくるはずです。
もちろん金で解決することも多いはずですが、それだけでは足りないこともあります。きちんとした対価を負担することはもちろん、ウェットな関係、信頼関係を保ち続けることも、これまで以上に大切になってくることでしょう。

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