サイバーエージェントが７５％減益で、その原因はウマ娘コンテンツの盛り上がりが収まってきたからということです。
記事見てもわからないことが多いので、直近の決算短信のセグメント情報をみていきましょう。

https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/BYER/Uzdp/zFg4.pdf

↑の３Ｑの決算短信の最終ページにセグメント情報があります。

ゲームは減益ですが、前期４８０億円のセグメント利益から２００億円になっています。９ヶ月でゲームで２００億円稼いでいるわけで、とんでもない立派な結果です。ゲームは一発の大ヒットの有無で業績が乱高下します。

そして本業である広告で１９０億円のセグメント利益が１３０億円に減少しています。こちらのほうが気になります。

そしてアベマが１１０億円の赤字です。前期も９０億円以上です。
この傾向は何年か続いており、他の事業できっちり稼ぎ、アベマに投下しています。

サイバーエージェントを見習うべきポイントとして、そもそも本業できっちり稼ぎ、ゲームという変動の激しいビジネスの業績を支え、さらに年間１００億円以上の赤字になるアベマ事業に投資をしつづけているということです。

複数の事業を持ち、すべてがよく、すべてが悪いということがなく、全体としてみればそれなりの業績にまとまる、事業ポートフォリオを組み、さらにいつまでも拡大するわけではない既存ビジネスに加え、大規模投資を新規ビジネスに数年間かけて続けるスタンスのことです。その赤字をもっていてもトータルでは利益を出し続けている。ここが見習うべきポイントです。

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