パックウエストというアメリカの銀行が他行の合併に向かうということです。

銀行というビジネスは、顧客のビジネスをチェックし、実現可能性が高い場合に、資金を貸付け、元本返済を確保したうえで、利息を確保する必要があります。金利の高低はありますが、これは景気や経済状況に左右されます。

好景気の場合には資金需要が増え、また成長余地の高い事業が増えますから、金利も高くなりますし、有望な融資先も増えるはずです。景気後退期は真逆になります。

景気後退というか成熟した経済環境では、銀行というビジネスモデルは非常に厳しく、コスト削減、経営合理化を目的に合従連衡が進みます。規制当局の監督が厳しくなり、その運営コストが高くなるというのも合従連衡の原因の１つでしょう。

銀行というモデルですから単一ビジネスで事業を永続することはできません。
だからといって他の事業に進出し、結果を残せることは多くありません。

企業は永続する、これをゴーイング・コンサーンといいますが、それは例えばソニーのように真空管ラジオからはじまり、多数の商品を開発、そしてソフト産業、エンタメ、金融まで扱うようになる「自分で変化をし続けられる」組織だけにあてはまります。

ほとんどの事業は単一ビジネスで、その寿命があります。そのなかで無理をして新規事業をして、永続させようとするよりも、１つのビジネスは、その寿命で終わらせ、余った資金は配分。配分を受けた方のなかから新たに新規事業に投資をしたい人はあらためてその事業に出資をしてもらうということがシンプルではないかと思うのです。

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