硬直した労務問題をひそかに突破しつつあるシステムとはなんでしょうか。

コメダ、スーパーホテル、ワークマンなどこの厳しい環境で業績を伸ばしている企業に共通しているのが、フランチャイズ（以下、「FC」）の仕組みです。

FCにはいろいろなタイプがありますが、ミドルリスク・ミドルリターンという働き方を提供しているのではないかと思うのです。

雇用される人、いわゆるサラリーマンはローリスク・ローリターンの働き方といってよいでしょう。
そう思わない方も多いかもしれませんが、業績が悪くても、給与が払われる、万一失業しても失業保険がある、というだけでもローリスクといって間違いありません。

それと対比されるのが起業家、独立して事業をしている事業家です。これはハイリスク・ハイリターンの典型です。
投資もし、赤字なら給与もでませんし、生活費も出ません。しかしうまくいったら相当稼げるチャンスもあります。

しかし、これだけ変化の激しい環境で皆が、ハイリスク・ハイリターンの典型である起業をできるかというとそうでもありません。

そこで、事業としての形は会社が提供するけれども、成果が出たら配分もだそう、もうおう、というのがFCシステムをうまく利用している上述の企業です。FCの場合、契約は業務委託であったり、FCの加盟契約であったりします。雇用契約との大きな違いは、駄目だったらすぐに辞められるところです。本部としては、雇用契約の最大の問題である会社にとって貢献が低い人材を抱えることのない仕組です。

そして、チャンスを求めて頑張る人たちに、稼げる、頑張れるチャンス、フィールドを提供している仕組みとしてうまく使われるようになってきていると感じます。

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