フォードが中国のEVには追いつかないと言わせ、厦門で全自動化コンテナ埠頭を運営する一方、情報統制については強化が進められています。

大きなこと、影響力の大きなことをやろうとすれば、当然に集中が必要となります。
さらに本誌が考える重要な要素は、なにかを諦めて、余計なことをしないということが重要になると考えています。

集中と選択ということになります。

これは働く人にとってみると、没個性、言われたことをきっちりやる、そういったオペレーションになりがちで働きがいなどは感じにくいことが多くなります。

もちろん働く人のモチベーションと業績や国益を両立できることはあるのでしょうが、現実にはそれができる人や国ばかりではありません。

集中して成長をしようと思えば、明確な目標を設定し、それを遂行させるための阻害要因は徹底的に排除する、という厳しい視点も必要になってくるはずです。そのときに、かかわってくれる人たちをどこまでケア、我慢してもらえるかがとても重要になってきます。

一方で自分がやりたいことをやる、世の中の役に立っていることを実感したいという感覚をもっている人も多いはずです。こうした感覚と集中と選択は相性がよくありません。

仕事は仕事として割り切り、あとは自分たちが楽しむ、という生き方も当然にでてきます。経営者でそういう感覚を持つ方は少ないので、ここに経営層と現場の温度差が生まれてしまいます。

これを緩和するのはコミュニケーションということになりますが、数が多くなるとやりきれなくなるので、１つの選択肢として情報統制をして、どうせこなしきれないコミュニケーションで状況を改善するということを考えるのではなく、まとめて管理、統制しようという合理的な発想になることも理解できなくはありません。問題はそれがどこまで続くか、ということなのでしょう。

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