日本の地銀は、ゼロゼロ金利の返済が本格化し、利息があがり、債券を含む運用ができなくなり、融資に力を入れざるを得ません。
中国の銀行は景気刺激策で、土地などの購入をしてきたわけですが、これに大規模な含み損がでており、ピンチに陥っています。

債券を購入できないというのはややツッコミどころもあるのですが、それはおいておいて、預金として集めた資金を融資して利息を稼ぐのが銀行のモデルですから、それができないならいったんそれはおいて考える選択肢があるはずです。銀行だけですと規制で簡単ではないのですが、預金を集めて債券で運用するなら、預金者が直接債券を買えば、効率はよいはずです。できない理由がいくらもあるのはよくわかりますが、それをやらないと根本的な改善はおきません。

中国の金融機関は政治主導によるものでしょうが、１つの金融機関の経営判断としては完全に間違いでしょう。

シンプルの自分たちがどう生き残るのか。そのためには必要なリソースの確保とそれを運用できるキャッシュ・フローの確保、言葉でいうと難しいのですが、なにをやって、なにをやめるのか、をジャッジし、最適化を図ることになります。どこかをやめるというジャッジは現場ではできるはずもなく、これこそが経営者の役割でいってよいでしょう。

グレーの中で、グレーの色をつける。経営者は極端にいうと業績の最大化を目的をしてそれを実践します。これもとんでもなく大変な仕事です。さらに政治家は、業績の最大化を超えて、社会の適正化を実現する必要があり、グレーのあいまいさが半端ではありません。経営者以上に難しい仕事は政治だと思っているのです。

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