ウクライナのダムが破壊されています。普通に考えればロシアによる攻撃だと思いますが、ウクライナが国民の目をそらすためにやった、いや、ロシアがやった、という主張がされています。

戦時中は情報戦争でもありますので、どちらが正解かはわかりません。

戦争そのものも、目をそらすためにやっている側面も否定できません。
もっと重要な論点に集中してほしくない場合に敵国を設定し、彼らが悪いので、戦うんだという考え方です。
それによる軍需産業が稼げるという経済的効果もあります。当事者以外の協力国はダメージが少ないなかで経済的メリットをうけることができるケースもあります。

そんなことのために戦争をされてはたまったものではなく、当然戦争は排除されるべきものです。

地政学リスクから、自国を守るために戦争は繰り返されています。これを避ける絶対的な方法はまだ見つかっていないという認識です。

これに加えて経済のグローバル化が進み、地政学視点だけで国が成り立っていかないという視点も忘れてはいけません。中台の対立のなかで重要なのは、経済です。中国抜きに台湾の経済が成り立たないから、中国と連携する必要がある、という考えもあれば、半導体産業を中心とする台湾企業の製造販売の多くが中国で運営されており、台湾を叩いたら、その経済が失われ、中国もそれはできない、という考え方、視点もあります。

政治、思想、宗教、経済、、、、ものすごく多くの変数のなかで判断をしていく政治というのはとんでもなく難易度の高い仕事だと思います。したがって、関係者が多すぎると、混乱します。独裁者も大きな問題を起こしがちですが、烏合の衆でも何も進みません。シンプルな意思決定、実践ができる体制も必要です。そのためには教育が大切なことは間違いありませんが、独裁体制のもとでは教育に統制がかかってしまいます。

世の中はグレーであり、複雑です。できるだけ多くのことを理解し、情報を集め、そのなかで自分たちが避けること、できることを考えていき、それが国や世界にどう貢献できるのか、ということをイメージすることを少しだけでもやっていければと思います。一生懸命やっているけれどうまくいかない、というとき、多くは「自分のことしか考えていない」ということに原因があります。周りは、どう考えて、どう影響されるのか、１年後はどうなるのか、という視点を持っていけるのよいはずです。そうした視点に少しでも役に立つ情報提供をしていきたいと思います。

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