PBR１倍を割っていることが悪いわけではありません。ただし上場企業としては致命的なのです。
PBR１倍については本誌でも何回かとりあげていますので、ぜひ以下からご覧ください。

https://ma-japan.info/?s=pbr

PBR１倍を割ってしまう要因は２つで、そもそも利益が低い、ということ、一方で純資産が多いことです。純資産が多いことは財務的には企業の安心材料で、多少の業績不振があってもびくともしない状況を作り出せるわけですから、これは問題がありません。それ以上に利益を出せばPBRも改善します。

そうPBR１倍を割っても、会社にとって悪いわけではないのです。

しかし、投資家としては全然ダメです。投資したけど、その会社の価値が自分の投資額よりも低い状態が続きます。
使い道がないなら株主に還元せよ、というのは自然な状態です。上場会社とはまさにその存在なわけですから、上場会社の株主にとってみればPBR１倍を割っているというのは、とんでもなくどうしようもない状態であることを理解することがこの問題を解決するための第一歩なのです。

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