らくらくフォンのFCNTが最近ニュースになりましたが、ファンドの投資先が破綻することが増えているという記事です。

業績不振企業に資金を入れて再生を目的とする再生ファンドはうまくいけば当然ハイリスクですが、うまくいかないこともあるハイリスク・ハイリターンのビジネスですから、一定程度はしかたがないというか、こういうこともあって当然の業界ではあります。

もう１つ痛いのは金融機関です。ファンドは自前の資金だけで買収することができない場合には金融機関からの借り入れもあわせて買収をします。金融機関の資金は貸付であり、元本返済がされるものです。ファンドからのリスクマネーとは訳が違います。当然金利はそれなりに高いはずですが、再生がうまくいったとして、exitしても融資額が５倍とか１０倍になることはありえません。ハイリターンがないにもかかわらず、破綻をしたら、元本は返ってこないのです。

そして、exitがうまくいって再上場をしたような場合には、この融資は対象会社に引き継がれていきます。
金融機関はその対象会社のキャッシュ・フローから貸付を回収していくことになるのです。

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