地銀が新しい自己資本規制を早期適用し、中小企業融資をしやすくなるという記事です。

中小企業に融資が向くことはとてもよいことです。
それを地銀がやるのも地場で顔の見える範囲で融資が実施されるわけで悪いことではありません。

しかし彼らも商売ですから、融資が返ってこないわけにはいきません。
日本の金利は低いですから、中小企業融資でも２−３％の金利で融資されていることが多いはずです。
１件もし貸し倒れになると、３０−５０件の金利相当分が吹っ飛ぶ計算になるわけで、貸し倒れ、回収できないなんてことは、どうしても避けなければならない状態なのです。したがって、そんなに簡単に中小企業へ融資しやすくなることはないはずです。

そんななかでも十分に可能性があるのに規制の問題で融資しづらい企業への融資がしやすくなる可能性はゼロではありませんが、これによって今まで融資を受けることができなかった企業が、簡単に融資を受けられるようにはならないはずです。というよりそんな余裕が金融機関にないはず、といったほうが実態にあっているかもしれません。

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